千葉県高等学校教育研究会数学部会
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ご挨拶

千葉県高等学校教育研究会数学部会会長

相浦 敦(あいうら あつし)

 

 令和6年度の田口部会長より引き継ぎ、今年度部会長を務めます相浦と申します。

 本部会は、昭和25年(1950年)に、会員の資質向上と親睦を図り、高等学校数学教育の振興を目的として、県内高等学校数学教育担当職員で組織されました。現在、県内180校の公立及び私立高等学校が加盟しています。

 学習指導要領が改訂されて4年目を迎え、定時制においても全学年同じ学習指導要領による教育活動が展開されています。また、令和7年度大学入学共通テストから、科目「数学II、数学B」が「数学II、数学B、数学C」となり、後者においては、数学B2項目、数学C2項目のうちから3項目選択回答することとなっています。これにより、各校授業で扱う内容も工夫されてきております。そして、より思考力が問われるものともなってきています。解き方を教えたり、習熟させたりするだけでなく、考え方を身に付けさせていくことが求められているところでもあります。次期学習指導要領の動向もみながら、千葉県の高校数学教育がますます発展していくための一助となる活動を引き続き行っていきます。


 

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2017/09/01

平成29年度見学研修会(東邦大学)

Tweet ThisSend to Facebook | by:須藤政史
 今年度の見学研修会は,平成29年8月2日(水)に東邦大学・習志野キャンパスにて実施されました。今年度は,A・Bの2講座から,どちらか一方を参加者が選択する形式をとりました。

1 開会

・部会長挨拶

 千葉県立大網高等学校校長 岩﨑 章 先生

 

・会場担当者挨拶・諸注意

 東邦大学薬学部教授 金子 真隆 先生
 

2 講座1

A実習「グラフ関数電卓を授業で使うための基本操作入門」  

   カシオ計算機 小林 一茂 様
                

 この実習では,グラフ関数電卓の基本操作について学びました。
また,グラフ関数電卓を使って,四則演算や分数をはじめとする基
礎計算問題に取り組みました。            

     



 



B
講義「整数格子と包絡線の2つの話題から」

   日本大学大学院理工学研究科 落合 良太 先生

   千葉県立佐原白楊高等学校講師 加瀬 慎之助 先生  

   日本大学理工学部教授 鈴木 潔光 先生

   日本大学理工学部教授 平田 典子 先生

 講義前半は,平田先生を中心に「方眼紙クイズ」から始まり,
「すべての頂点が格子点にある正多角形は,正方形だけである」という結論を導きました。後半は加瀬先生と落合先生の指導のもと,あらかじめ用意して頂いた折りたたみ定規を使って「折り戸クイズ」に取り組みました。折り戸とは,バスの昇降口などに用いられている扉のことで,最もスペースを有効に使うことのできる扉の1つだそうです。

       
             前半                                        後半


3 講座2

A実習「大学入試問題をグラフ関数電卓で解いてみよう」 

   カシオ計算機 小林 一茂 様

 

 1時間目の実習で習ったグラフ関数電卓の基本操作や基礎計算の
処理方法を活用して,実際の大学入試問題に取り組みました。







B
講義「囲碁とAI

   東邦大学理学部教授 白柳 潔 先生

 

 囲碁教育の意義について教えていただき,囲碁授業を実施している
日本全国の大学や小中学校を紹介していただきました。残念ながら,
高等学校ではあまり実施されていないそうです。後半は,棋士イ・セ
ドルの「神の一手」や囲碁
AIAlphaGo」などについて,様々な興味
深いお話を聞くことができました。



4 全体講演

 「最速降下曲線の教材化 -Maximaを利用して-
 東邦大学理学部教授 高遠 節夫 先生

 

 KeTpicCinderellaが,KeTCindyの名前の由来だそうです。この講演ではKeTCindyでできることや,最速降下曲線問題について,説明していただきました。

 

5 講座4

A実習KeTCindyで教材を作ろう」

   東邦大学理学部教授 高遠 節夫 先生

   東邦大学薬学部教授 金子 真隆 先生


 この実習では,受講者各自の
PCに,KeTCindyをインストール
することから始め,実際に教材を作成してみました。




B
講義「多角形・多面体のハサミ合同問題」

   東邦大学理学部准教授 野田 健夫 先生

 

 多角形のハサミ合同を定義した後,多面体のハサミ合同問題について説明していただきました。加法的関数やデーン不変量を用いて,「デーンの定理」を証明することを目標に講義は進み,最後には「多面体の場合,体積が等しくてもハサミ合同とは限らない」という結論を導きました。
        


6 閉会
・部会長挨拶

 大網高等学校校長 岩﨑 章 先生





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