今年度の見学研修会は,8月1日(水)に明治大学・中野キャンパスにて実施されました。午前は学生のみなさんと一緒に集中講義に参加し,午後は特別講演を拝聴しました。その内容の概略を報告します。
1 集中講義「現象と数学」より
この講座は,現象数理学を研究する教員がオムニバス形式によりその研究内容を学生(2年生)に講義することで,数学の汎用性と可能性を理解することを目標としているそうです。

第1回:時空パターンのダイナミクスと分岐解析
総合数理学部教授 小川 知之 先生
第2回:地震・海洋・生命・人間活動と
それらを結ぶベイズ統計
総合数理学部教授 中村 和幸 先生
第3回:結晶デザイン:数理と物質
総合数理学部教授 砂田 利一 先生

2 開会式
・部会長挨拶
佐倉東高等学校長 釜萢 德行 先生
・会場大学より
総合数理学部教授
現象数理学科長 松山 直樹 先生
3 特別講演1「不可能立体の数理」
研究・知財戦略機構特任教授 杉原 厚吉 先生
不可能立体を作るためのトリックや数理モデルを紹介していただき,錯視が起こるしくみを,たくさんの図や映像を用いてご教示くださいました。

4 特別講演2「自己相似性とくりこみから見た世界観」
総合数理学部教授 小川 知之 先生
Feigenbaum定数にまつわる,自己相似的な集合,フリップ分岐(周期倍化)のしくみ,くりこみ変換の性質について詳しくお話をしてくださいました。

5 閉会式
・部会長挨拶
佐倉高等学校長 上市 善章 先生
・会場大学より
総合数理学部
中野教務事務室 中山 貴史 様
