千葉県高等学校教育研究会数学部会
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ご挨拶

千葉県高等学校教育研究会数学部会会長

相浦 敦(あいうら あつし)

 

 令和6年度の田口部会長より引き継ぎ、今年度部会長を務めます相浦と申します。

 本部会は、昭和25年(1950年)に、会員の資質向上と親睦を図り、高等学校数学教育の振興を目的として、県内高等学校数学教育担当職員で組織されました。現在、県内180校の公立及び私立高等学校が加盟しています。

 学習指導要領が改訂されて4年目を迎え、定時制においても全学年同じ学習指導要領による教育活動が展開されています。また、令和7年度大学入学共通テストから、科目「数学II、数学B」が「数学II、数学B、数学C」となり、後者においては、数学B2項目、数学C2項目のうちから3項目選択回答することとなっています。これにより、各校授業で扱う内容も工夫されてきております。そして、より思考力が問われるものともなってきています。解き方を教えたり、習熟させたりするだけでなく、考え方を身に付けさせていくことが求められているところでもあります。次期学習指導要領の動向もみながら、千葉県の高校数学教育がますます発展していくための一助となる活動を引き続き行っていきます。


 

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2016/07/01

平成28年度千葉県高等学校教育研究会数学部会総会・春季研究大会

Tweet ThisSend to Facebook | by:加藤純一


平成28年度千葉県高等学校教育研究会数学部会総会・春季研究大会が実施されました。

(参加人数:95名)

 


1 主催 千葉県高等学校教育研究会数学部会
2 後援 千葉県教育委員会 
3 期日 平成28年6月16日(木)
4 会場 千葉県立成東高等学校
5 日程 
     9:00~  9:40 受付(弁当注文)
    9:40~10:30 公開授業(2限)
  10:45~11:40 総会
  11:40~11:50 連絡事項
  11:50~12:50 昼食 休憩
  12:50~13:50 研究発表
  14:00~15:30 講演
  15:30~16:00 研究協議
  16:00       閉会


6 内容

(1)総会
① 挨拶(部会長,教育委員会,会場校校長,会場校数学科主任)
② 議長選出
③ 議事
  ア 平成27年度事業報告
  イ 平成27年度収支決算報告,監査報告
  ウ 会費等の一部改定について
  エ 平成28年度事業計画案審議
  オ 平成28年度予算案審議
  カ 平成28年度地区委員選出及び部会長,会計監査の推薦・承認
   (新部会長:千葉県立柏中央高等学校 校長 三木 千恵子 先生)
  キ その他の役員委嘱
  ク その他
 (提案されたすべての議案は,原案のとおり承認された。)

(2)研究発表
①「平成28年度大学入試センター試験(数学)のアンケート調査結果について」
   千葉県立柏の葉高等学校 安田 学 先生 
   千葉県立安房高等学校   粕谷 真由美 先生 
発表内容
 ア アンケート結果(受験生)  
・数学の受験型,センターの利用目的,模試の受験回数  
・得意とする項目,苦手とする項目  

・問題ごとの難易度,正答率  
・全体を通して問題の程度,解答時間  
・新課程内容の対策 等 
 イ アンケート結果(数学科主任)  
・問題の難易度,計算量,授業充足度  
・問題の量,出題領域のバランス  
・選択問題による難易差 等


②「『わかる授業』の実践を目指して」
  千葉県立船橋法典高等学校 牧 伸裕 先生
発表内容
・勤務校紹介
・研究テーマについて
・研究実践1 今までの授業実践の改善 
・研究実践2 より多くの生徒が「わかる」授業へ
・研究実践3 苦手意識を減らすために
・研究実践4 ユニバーサルデザインに向けて
・まとめ
 授業のユニバーサルデザインとは,学力の優劣の有無にかかわらず,全員が分かるように工夫された授業デザインである。今回の実践では,「生徒による自己評価や教員評価の導入」,「グループ学習」,「今は話しを聞く時間かノートをまとめる時間なのかを一目でわかるシチュエーションカードの導入」など様々なことに取り組んでいた。生徒アンケートにより,その効果が示されていた。



(3)講演

「社会の諸課題を解決する数学」

   東京大学先端科学技術研究センター教授 西成 活裕 先生


講演の概要
 近年,産業界の諸課題を解決する手段として,数学が大きく注目され始めてきた。こうした流れは数学の教育法も変えてきており,今や新しい数学の時代を迎えつつあるといえる。このような時代において,数学を学ぶ意義とは何だろうか。将来役に立つから勉強しているという人もいる一方で,役に立たないから興味が持てない,という人もいる。実は,役に立つか立たないかは考え方次第であり,全く役に立たないものは存在しないと言える。
 そのため一見すると役に立ちそうにない数学を用いて渋滞の解消のための渋滞学を考えた。さらに,その渋滞学の考えを用いて、関係のなさそうな医療,物流,経営の諸課題までも解決してきた。今,社会の諸課題を解決する人に求められている学力は幅広い知識とある分野での深い専門性のT字型の学力であり,さらに,多段思考力も必要である。多段思考力とはスタートの1からゴールの10があったとして,2から9を論理的に組み立てられる力である。
 
   この力は西成先生が考えた言葉つなぎゲームで鍛えることができるとのことです。

 「言葉つなぎゲーム」
ルール:スタートの言葉とゴールの言葉を決めて,その間を連想しながら言葉を埋めていく。

  例:スタートの言葉「ラーメン」 ゴールの言葉「月」

    ラーメン→A→B→C→月

    A,B,Cにどんな言葉が入るかを考える。

    解答例:Aメンマ Bタケノコ Cかぐや姫

    授業の合間に実践してみはいかかでしょうか。


    

 


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