千葉県高等学校教育研究会数学部会
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ご挨拶

千葉県高等学校教育研究会数学部会会長   岩﨑 章

 

 平成29年度春季総会におきまして部会長を拝命いたしました岩﨑です。よろしくお願いいたします。
 本部会は昭和25年に発足し今年で68年目を迎えます。この間,多くの諸先輩方が県内の高等学校数学教育の振興のため御尽力されてきました。部会の主な活動としましては,6月の春季総会・研究大会,8月の見学研修会,11月の秋季研究大会があります。研究大会は県内の高等学校を会場として行われています。秋季大会は千葉地区,春季はそれ以外の地区での持ち回りで開催されています。学校を会場とする大きな理由としては,公開授業で他校教員の指導実践や生徒の様子を直接見学することができ,貴重な研修の機会となるからです。今年度は6月の春季総会・研究大会を長生高等学校で開催し、秋季研究大会を千葉西高等学校で開催します。研究大会では,研究発表や講演会を行っていますが,特に講演内容や講師の選定については慎重に役員会で検討をしています。指導法の課題解決や教材開発等日々の指導の参考になるものや,国の動向や教育課題等数学教育に直結する題材を設定するようにしています。
8月の見学研修会は、日ごろとは異なった環境で大学教授や研究員等から御教授いただき,幅広い観点から数学を捉える機会として開催しています。今年度は東邦大学を会場として行うことになっています。また,8月に開催される県教育委員会主催の高等学校教育課程研究協議会(数学)は本部会も共催しています。

 本部会には,2つの委員会(研究委員会と編集委員会)があります。研究委員会は大学入試センター試験についてのアンケート分析,学習指導,大学入試関係,学習指導要領・教育課程等の研究を行い,その成果を全国大会や関東大会などで発表しています。また,編集委員会は部会誌『α-ω』を刊行し,本部会の活動や研究成果等をまとめ,県内の全数学科の先生方に配付しています。本部会誌は,昭和39年の創刊以来,今年で第55号になり,長年にわたり数学教育全般の啓発活動に寄与してまいりました。また,これらの活動を数学部会ホームページで,日本だけなく世界の数学教育関係者にも発信しています。

 平成29年度に改訂,34年度より年次進行で実施される予定の学習指導要領では,新しい時代に必要となる資質・能力の育成として,「何を理解しているか。何ができるか。」という知識・技能,「理解していること・できることをどう使うか。」という思考力・判断力・表現力等,「どのように社会・世界と関わり,よりよい人生を送るか。」とうい学びに向かう力,人間性等を三つの柱としています。そして学習指導要領の方向性として,「何を学ぶか」とともに,主体的・対話的で深い学びの視点からの学習過程の質的改善を図る「どのように学ぶか」という視点,先述の資質・能力の育成を図ることで「何ができるようになるか」という視点が示されています。さらに,平成32年度からは大学入学者選抜改革として「大学入学共通テスト(仮称)」が導入される予定です。このような変化を迎える時代,これからの学校教育を担う教員の資質向上は喫緊の課題と言えそうです。本部会も次代に求められる教育をいち早く研究し,先生方の参考になる取り組みを積極的に行ってまいります。このホームページを活用して,広く数学教育関係者と様々な情報を共有することで,より高い内容に充実させていきたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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2016/07/01

平成28年度千葉県高等学校教育研究会数学部会総会・春季研究大会

Tweet ThisSend to Facebook | by:加藤純一


平成28年度千葉県高等学校教育研究会数学部会総会・春季研究大会が実施されました。

(参加人数:95名)

 


1 主催 千葉県高等学校教育研究会数学部会
2 後援 千葉県教育委員会 
3 期日 平成28年6月16日(木)
4 会場 千葉県立成東高等学校
5 日程 
     9:00~  9:40 受付(弁当注文)
    9:40~10:30 公開授業(2限)
  10:45~11:40 総会
  11:40~11:50 連絡事項
  11:50~12:50 昼食 休憩
  12:50~13:50 研究発表
  14:00~15:30 講演
  15:30~16:00 研究協議
  16:00       閉会


6 内容

(1)総会
① 挨拶(部会長,教育委員会,会場校校長,会場校数学科主任)
② 議長選出
③ 議事
  ア 平成27年度事業報告
  イ 平成27年度収支決算報告,監査報告
  ウ 会費等の一部改定について
  エ 平成28年度事業計画案審議
  オ 平成28年度予算案審議
  カ 平成28年度地区委員選出及び部会長,会計監査の推薦・承認
   (新部会長:千葉県立柏中央高等学校 校長 三木 千恵子 先生)
  キ その他の役員委嘱
  ク その他
 (提案されたすべての議案は,原案のとおり承認された。)

(2)研究発表
①「平成28年度大学入試センター試験(数学)のアンケート調査結果について」
   千葉県立柏の葉高等学校 安田 学 先生 
   千葉県立安房高等学校   粕谷 真由美 先生 
発表内容
 ア アンケート結果(受験生)  
・数学の受験型,センターの利用目的,模試の受験回数  
・得意とする項目,苦手とする項目  

・問題ごとの難易度,正答率  
・全体を通して問題の程度,解答時間  
・新課程内容の対策 等 
 イ アンケート結果(数学科主任)  
・問題の難易度,計算量,授業充足度  
・問題の量,出題領域のバランス  
・選択問題による難易差 等


②「『わかる授業』の実践を目指して」
  千葉県立船橋法典高等学校 牧 伸裕 先生
発表内容
・勤務校紹介
・研究テーマについて
・研究実践1 今までの授業実践の改善 
・研究実践2 より多くの生徒が「わかる」授業へ
・研究実践3 苦手意識を減らすために
・研究実践4 ユニバーサルデザインに向けて
・まとめ
 授業のユニバーサルデザインとは,学力の優劣の有無にかかわらず,全員が分かるように工夫された授業デザインである。今回の実践では,「生徒による自己評価や教員評価の導入」,「グループ学習」,「今は話しを聞く時間かノートをまとめる時間なのかを一目でわかるシチュエーションカードの導入」など様々なことに取り組んでいた。生徒アンケートにより,その効果が示されていた。



(3)講演

「社会の諸課題を解決する数学」

   東京大学先端科学技術研究センター教授 西成 活裕 先生


講演の概要
 近年,産業界の諸課題を解決する手段として,数学が大きく注目され始めてきた。こうした流れは数学の教育法も変えてきており,今や新しい数学の時代を迎えつつあるといえる。このような時代において,数学を学ぶ意義とは何だろうか。将来役に立つから勉強しているという人もいる一方で,役に立たないから興味が持てない,という人もいる。実は,役に立つか立たないかは考え方次第であり,全く役に立たないものは存在しないと言える。
 そのため一見すると役に立ちそうにない数学を用いて渋滞の解消のための渋滞学を考えた。さらに,その渋滞学の考えを用いて、関係のなさそうな医療,物流,経営の諸課題までも解決してきた。今,社会の諸課題を解決する人に求められている学力は幅広い知識とある分野での深い専門性のT字型の学力であり,さらに,多段思考力も必要である。多段思考力とはスタートの1からゴールの10があったとして,2から9を論理的に組み立てられる力である。
 
   この力は西成先生が考えた言葉つなぎゲームで鍛えることができるとのことです。

 「言葉つなぎゲーム」
ルール:スタートの言葉とゴールの言葉を決めて,その間を連想しながら言葉を埋めていく。

  例:スタートの言葉「ラーメン」 ゴールの言葉「月」

    ラーメン→A→B→C→月

    A,B,Cにどんな言葉が入るかを考える。

    解答例:Aメンマ Bタケノコ Cかぐや姫

    授業の合間に実践してみはいかかでしょうか。


    

 


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