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ご挨拶

千葉県高等学校教育研究会数学部会会長 上市 善章


数学部会の歴史

 平成30年度総会におきまして第25代部会長を拝命しました上市です。よろしくお願いいたします。本部会は,千葉県高等学校数学教育担当職員で組織され,会員の資質の向上と親睦を図り,高等学校数学教育の振興を目的として昭和25年に発足し今年で69年目を迎えます。この間,多くの諸先輩方が目的達成のために御尽力され今日に至っています。


数学部会の主な行事

 部会の主な活動としましては,6月の総会・春季研究大会,8月の見学研修会,11月の秋季研究大会があります。

 春季,秋季の研究大会は県内の高等学校を会場として行われています。秋季大会は千葉市で,春季はそれ以外の地域で持ち回りにより開催しています。研究大会では会場校の先生方のご協力で研究授業を参観させていただいています。学校を会場として研究大会を開催させていただくことで,会員は公開授業の参観を通して他校教員の指導実践や生徒の様子を直接見学することができ,貴重な授業改善のための研修の場となっています。また,研究大会では,研究発表や講演会も行っていて,特に講演内容や講師の選定については指導法に関する課題の解決や教材開発等,日々の指導の参考になるものや,国の動向や教育課題等数学教育に直結する題材を設定するようにしています。会員の先生方にとって今後の教育実践に役立つような内容を慎重に役員会で検討をして決定しているところです。

 今年度は,6月の総会・春季研究大会を木更津高等学校で開催しました。秋季研究大会は犢橋高等学校で開催する予定です。

 8月の見学研修会は,日ごろとは異なった環境で大学教授や研究員等から御教授いただき,幅広い観点から数学を捉える機会として開催しています。今年度は明治大学総合数理学部のご協力で開催することになっています。

 また,8月に開催される県教育委員会主催の高等学校教育課程研究協議会(数学)は本部会との共催で行っています。

数学部会所属委員会の主な活動

 本部会には,研究委員会と編集委員会の2つの委員会があります。

 研究委員会は大学入試センター試験についてのアンケート分析,学習指導,大学入試関係,学習指導要領・教育課程等の研究を行い,その成果を全国大会や関東大会などで発表しています。

 また,編集委員会は部会誌『α-ω』を刊行し,本部会の活動や研究成果等をまとめ,県内の数学科の全先生方に配付しています。本部会誌は,昭和39年の創刊以来,今年で第56号になり,長年にわたり数学教育全般の啓発活動に寄与してまいりました。また,これらの活動を数学部会ホームページで,日本だけなく世界の数学教育関係者にも発信しています。

終わりに

 未来学者で人工知能の世界的権威であるレイ・カーツワイル氏の著作「The SingularityIs NearWhenHumans Transcend Biology 」において,人工知能(Artificial Intelligence,AI)が自らを規定しているプログラムを自ら改良することを永続的に行い指数関数的な進歩をとげると,ある時点で人間の知能を超えるようになる。それ以降はAIが発明などを担うようになり進歩が予測できなくなる。2040年半ばには,このsingularity(技術的特異点)が到来すると予言しています。

 現在の高校生などの子ども達は post singularity 60年以上生き抜くことになります。つまり,産業革命・独立革命以来,250年ぶりに人類史が変わろうとしている時代を迎え,新たな人類史を創造する人間を育成する必要が出てきている訳です。AIが,与えられた数学的モデルの中での最適解を探すのだとすれば,人間は,その限界を適切に評価できるようにならなくてはなりません。このような変化を迎える時代において,これからの学校教育を担う教員の資質向上は喫緊の課題と言えます。本部会も次代に必要となる資質・能力を育むための教育をいち早く研究し,先生方の参考になる取り組みを積極的に行ってまいります。このホームページも活用して,広く数学教育関係者と様々な情報を共有することで,より高い内容に充実させていきたいと考えておりますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。
 

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行事の記録 >> 記事詳細

2016/07/01

平成28年度千葉県高等学校教育研究会数学部会総会・春季研究大会

Tweet ThisSend to Facebook | by:加藤純一


平成28年度千葉県高等学校教育研究会数学部会総会・春季研究大会が実施されました。

(参加人数:95名)

 


1 主催 千葉県高等学校教育研究会数学部会
2 後援 千葉県教育委員会 
3 期日 平成28年6月16日(木)
4 会場 千葉県立成東高等学校
5 日程 
     9:00~  9:40 受付(弁当注文)
    9:40~10:30 公開授業(2限)
  10:45~11:40 総会
  11:40~11:50 連絡事項
  11:50~12:50 昼食 休憩
  12:50~13:50 研究発表
  14:00~15:30 講演
  15:30~16:00 研究協議
  16:00       閉会


6 内容

(1)総会
① 挨拶(部会長,教育委員会,会場校校長,会場校数学科主任)
② 議長選出
③ 議事
  ア 平成27年度事業報告
  イ 平成27年度収支決算報告,監査報告
  ウ 会費等の一部改定について
  エ 平成28年度事業計画案審議
  オ 平成28年度予算案審議
  カ 平成28年度地区委員選出及び部会長,会計監査の推薦・承認
   (新部会長:千葉県立柏中央高等学校 校長 三木 千恵子 先生)
  キ その他の役員委嘱
  ク その他
 (提案されたすべての議案は,原案のとおり承認された。)

(2)研究発表
①「平成28年度大学入試センター試験(数学)のアンケート調査結果について」
   千葉県立柏の葉高等学校 安田 学 先生 
   千葉県立安房高等学校   粕谷 真由美 先生 
発表内容
 ア アンケート結果(受験生)  
・数学の受験型,センターの利用目的,模試の受験回数  
・得意とする項目,苦手とする項目  

・問題ごとの難易度,正答率  
・全体を通して問題の程度,解答時間  
・新課程内容の対策 等 
 イ アンケート結果(数学科主任)  
・問題の難易度,計算量,授業充足度  
・問題の量,出題領域のバランス  
・選択問題による難易差 等


②「『わかる授業』の実践を目指して」
  千葉県立船橋法典高等学校 牧 伸裕 先生
発表内容
・勤務校紹介
・研究テーマについて
・研究実践1 今までの授業実践の改善 
・研究実践2 より多くの生徒が「わかる」授業へ
・研究実践3 苦手意識を減らすために
・研究実践4 ユニバーサルデザインに向けて
・まとめ
 授業のユニバーサルデザインとは,学力の優劣の有無にかかわらず,全員が分かるように工夫された授業デザインである。今回の実践では,「生徒による自己評価や教員評価の導入」,「グループ学習」,「今は話しを聞く時間かノートをまとめる時間なのかを一目でわかるシチュエーションカードの導入」など様々なことに取り組んでいた。生徒アンケートにより,その効果が示されていた。



(3)講演

「社会の諸課題を解決する数学」

   東京大学先端科学技術研究センター教授 西成 活裕 先生


講演の概要
 近年,産業界の諸課題を解決する手段として,数学が大きく注目され始めてきた。こうした流れは数学の教育法も変えてきており,今や新しい数学の時代を迎えつつあるといえる。このような時代において,数学を学ぶ意義とは何だろうか。将来役に立つから勉強しているという人もいる一方で,役に立たないから興味が持てない,という人もいる。実は,役に立つか立たないかは考え方次第であり,全く役に立たないものは存在しないと言える。
 そのため一見すると役に立ちそうにない数学を用いて渋滞の解消のための渋滞学を考えた。さらに,その渋滞学の考えを用いて、関係のなさそうな医療,物流,経営の諸課題までも解決してきた。今,社会の諸課題を解決する人に求められている学力は幅広い知識とある分野での深い専門性のT字型の学力であり,さらに,多段思考力も必要である。多段思考力とはスタートの1からゴールの10があったとして,2から9を論理的に組み立てられる力である。
 
   この力は西成先生が考えた言葉つなぎゲームで鍛えることができるとのことです。

 「言葉つなぎゲーム」
ルール:スタートの言葉とゴールの言葉を決めて,その間を連想しながら言葉を埋めていく。

  例:スタートの言葉「ラーメン」 ゴールの言葉「月」

    ラーメン→A→B→C→月

    A,B,Cにどんな言葉が入るかを考える。

    解答例:Aメンマ Bタケノコ Cかぐや姫

    授業の合間に実践してみはいかかでしょうか。


    

 


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